「太陽がいっぱい」~老人となったアラン=ドロンをテレビで久々に見ました
ザアカイです。特段記事にすることもないので、たまには映画の話など・・・何でこんなこと書くのかというと、「スマスマ」というスマップのやってる番組に、なんと!往年のフランス人二枚目スター、アラン=ドロンが出てました!いやあ~逆算すると71歳・・・うちの父親といっしょ!すっかりじい様になってしまいましたが、やはり品があってかっこいいですね。里見浩太郎、高橋秀樹(こちらのほうが若いか)などと同類、男の目からみてもかっこいい。私もあのように年を重ねられたら・・・などと思いますが・・・無理ですね(涙;;)
ということで、アラン=ドロンを一躍スターダムにのし上げた三作目の「太陽がいっぱい」という映画・・・まずは概略です。
映画 太陽がいっぱい (1960年 仏・伊)
PLEIN SOLEIL
フランス映画の傑作中の傑作。「禁じられた遊び」の名匠ルネ・クレマン監督が発表した犯罪映画。
富豪の友人を殺害してその彼になりすまし、友人の恋人も手に入れようとした貧しい青年をアラン・ドロンが熱演。ラストのどんでん返しが衝撃的。アラン・ドロンがフランス映画界最大のスターになるきっかけを作った映画といってもいい!
監督:ルネ・クレマン Rene Clement
製作:ロベール・アキム Robert Hakim
レイモン・アキム Raymond Hakim
原作:パトリシア・ハイスミス Patricia Highsmith
音楽:ニーノ・ロータ Nino Rota
出演:
アラン・ドロン Alain Delon (Tom Ripley)
マリー・ラフォレ Marie Laforet(Marge)
モーリス・ロネ Maurice Ronet (Philippe)
エルヴィール・ポペスコ Elvire Popesco (Mem Popova)
エレノ・クリザ Erno Crisa (Inspecteur Riccordi)
【映画の解説】
1950年代後半、ローマ、イスキア島。出身の卑しいアメリカ青年リプリー(アラン・ドロン)は金持ちの放浪息子フィリップ(モーリス・ロネ)をアメリカに連れて帰るようフィリップの父に依頼されるところから物語りは始まる。しかし、フィリップは帰ろうとせずリプリーは5千ドルの報酬金を受け取ることが出来なかった。フィリップは、ナポリに近いモンジベロという漁村に腰を落ち着け、豪華なヨットを買い込み、パリ娘の恋人のマルジェ(マリー・ラフォレ)と享楽の日々を送っている。しかも、フィリップはリプリーを奴隷か下男の様にぞんざいに扱う。そのうちリプリーは金への欲望と、エスカレートするフィリップの嫌がらせに対する復讐心から殺意を抱く。そしてついに、ヨットで沖に出て二人きりになった時をねらい太陽がサンサンと輝く中で殺害計画を実行。死体はロープで縛り、海へ捨てた。陸へ上ると彼はサインを練習し、パスポートを偽造し、偽の手紙をタイプして送る。嘘に嘘を重ねて、やがてフィリップの恋人だったマルジェさえも手に入れて……。フィリップに成りすまして念願の豪遊生活を送る。
完全犯罪は成立するか。全てがうまくいくはずだったのだが…。
「太陽がいっぱいだ」と呟くラストシーンは印象的。輝く太陽を浴びながら、計画通りに金と女を手に入れて喜びに浸るリプリー。スクリューにからまったロープの先にフィリップをくるんだシートが海面に浮かび上がってくる・・・ ニーノ・ロータの音楽が、リプリーの哀しい運命をあらわすには十分で哀しくも美しい。
ストーリー、サスペンス感とも巧くまとめられていますが、やはり何よりも若き日のアラン・ドロンの妖しげな魅力、鮮烈な太陽と青い海、白いヨットの印象が強烈な映画です。
※ アラン・ドロン Alain Delon
1935年11月8日、フランス・パリで生まれる。幼少の頃に父を亡くし17歳で海軍に入隊し、3年余りで除隊。除隊後各地を放浪した末にパリに戻る。知人の紹介でカンヌへ行き、映画祭で米国のプロデューサーのセルズニックに認められるが、契約内容に不満があったため、フランス映画界からデビューを果たす。デビュー作は1957年「女が事件にからむ時」。そして1960年に公開された 「太陽がいっぱい」で爆発的人気を得てトップスターへ。
1958年に「恋ひとすじに」の共演者ロミー・シュナイダーと婚約するが、それを破棄してナタリー・バルテルミー(後のナタリー・ドロン)と結婚。
1969年にナタリー・ドロンと離婚、ミレーユ・ダルクと同棲する。その頃、彼のボディガードのマルコヴィッチ殺人容疑が掛かり大スキャンダルとなる。やがて殺人容疑は晴れ、製作者としても活動を開始。その後も、「危険なささやき」で監督業に乗り出すなど精力的に活躍。
1984年「真夜中のミラージュ」ではセザール賞主演男優賞を受賞。1998年、旧友、ジャン=ポール・ベルモンドとの共演で話題を呼んだ「ハーフ・ア・チャンス」を最後に引退宣言をした。ナタリーとの間に生まれたアンソニーは俳優になった
主な出演作品】
女が事件にからむ時 (1957)
太陽がいっぱい (1960)
黒いチューリップ (1964)
黄色いロールス・ロイス (1965)
ジェフ (1969)
冒険者たち (1967)
あの胸にもういちど (1968)
シシリアン (1969)
ボルサリーノ (1969)
アラン=ドロンの写真です。
男性読者諸氏のために(^^ゞ、マリー=ラフォレです。ネットで画像見つけてきました(;一_一)・・・
* しかしそれにしても1960年・・・って、まだ私、ザアカイは生まれてませんでした(^_^;)。私は確か高校生か大学生の頃テレビで見た記憶があります・・・「いやあ、映画って本当にいいもんですね」だったかな?がキャッチフレーズの水野晴男氏が解説やってた水曜ロードショーでみたんだと思う。
古いヨーロッパ映画ですが、最近のハリウッドの金ばかりかけたスペクタクルムービーより、中味があってよっぽどおもしろいです!「百聞は一見にしかず」、レンタルDVDにあるんじゃないかな?一度みて見るといいですよ。
まず哀愁漂うニーノ=ロータの音楽がいい!共演のパリ=ジェンヌ、マリー=ラフォレがいい!今じゃあ~、いい歳のばあさんかもしれませんが、よだれもんの美形ですよ。あんな女性に迫られたら・・・世の男どもは一人残らず、枕並べて討ち死にでしょう(笑)・・・いい~なあ~、辛抱たまらんぜよ!って、誤解を招くような発言はいけませんね。ザアカイは「オンナったらし」のエロおやじだと思われてしまう(-_-;)・・・わがブログには、女性読者もいるこを忘れていました(^^ゞ。もちろんアラン=ドロンもかっこいい!舞台となる地中海が最高!
冗談はともかく、情けない「人生における男の欲望」をテーマにした傑作です。いわゆる「金と女」です(ToT)!!私はいつもブログではハード=ボイルドしてますが、一人のしがない罪人。聖人君子を気取るつもりはありません。自慢じゃありませんが、情けないことに私も若い頃はそうでした。「男のロマンは金と女でしょ!」を金科玉条としておりました(-_-;)・・・今でもそうです、たぶん(^_^;)・・・。どこにでもいる馬鹿な男です(;O;)。
そして圧巻なのはラストシーンですよ。
ビーチで有り余る金と女を手に入れて、太陽を浴びながらつぶやくのです。「太陽がいっぱいだ」と・・・そんな時です。死体が浜辺に上がってくるのです・・・そして警察がアラン役のリプレーに近づいてきて終わるという・・・・
しかし私、今は少しお利巧さんになったかもしれません。
私も言ってみたいなあ~!「太陽がいっぱいだ・・・最高だ・・・」と・・・
今は辛く悲しい現世を歩んでいますが、実はこうなれるチャンスがみな等しくあるのです!警察が捕まえに来ることなどありません・・・金と女はないかもしれません・・・と言うか、そのようなものはもはや必要ないのでしょう・・・そこにあるのは爽やかな風がやさしく吹いていて、ただただ平安と平和があるだけです・・・それは永遠に続き、損なわれることはありません・・・
だから・・・主イエスこそ、罪の贖いの子羊で、来るべきメシアだと信じましょう。それだけでいいのです・・・わけわからん淫祀邪教のように修行する必要などありませんから(^_^)v。
そしてわがブログの読者諸氏とともに神の国で
太陽が降り注ぐ美しい浜辺で寝そべって
「太陽がいっぱいだ・・・」と言うことが出来たら・・・なんと素晴らしいことでしょう!・・・
Let's get the ticket for the Kingdom of God !
まだ遅くはない!チャンスは充分ありますよ!
PS;それにしてもしっかり伝道してしまった(-_-;)・・・こんなブログ記事書くアホクリスチャン・・・おそらく私ザアカイだけでしょう(ToT)/、なんと不器用なことか・・・まずいねえな・・・
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